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「Sterling Ruby and S.R. STUDIO. LA. CA. Pop Up」

会期: 2024年7月6日(土) – 15日(月)
会場: ドーバー ストリート マーケット ギンザ

多分野に渡る彫刻作品で知られるアメリカ人アーティスト、スターリング・ルビーと彼のS.R. STUDIO. LA. CA.は、2024年7月6日(土)から7月15日(月・祝)までドーバー ストリート マーケット ギンザにてポップアップを開催いたします。このポップアップは、日本、アジア太平洋地域、そして世界の主要なコンテンポラリーアートギャラリーが出展する国際アートフェア「東京現代」と連動して開催されます。

今回のポップアップでは、一点ものの限定Tシャツ、GOURD NUT STEM BONE NECKLACE、ルビーの実験的な陶器のASHTRAYシリーズ、そして2023年に草月プラザとタカ・イシイギャラリー 京都で開催された2つの個展をまとめた「SPECTERS」のカタログなど、ルビーの作品のセレクションが展開されます。これらのコレクションは7月6日から発売され、7月15日まで展示予定です。

限定Tシャツ by S.R. STUDIO. LA. CA.
過去10年にわたり、ルビーはアート作品と並行して洋服も制作してきました。彼のアート作品にも起用するハンドメイドの生地から洋服を展開し、また同じく探究心、思想形態、美学の追求を試みてきました。アメリカの伝統、文化、工芸にインスパイアされ、長年のテキスタイル開発から学んだS.R. STUDIO. LA. CA.の洋服と小物は、ルビーのこれまでの作品との対話の中に存在し、ウェアラブルな反復としての実用性をさらに探求します。技術と素材が融合したこのコレクションは、ルビーの多分野に渡る作品の自然な進化を意味し、明らかに新しい方向性を謳歌しています。どのTシャツにもルビーのオリジナル作品からアレンジされたプリントが施されており、今回は「SPECTERS」の作品が登場します。

価格:¥235,000+税 – ¥280,000+税

GOURD NUT STEM BONE NECKLACE by S.R. STUDIO. LA. CA.
スターリング・ルビー初となるジュエリーは、2023年に東京で開催のエキシビションにて展示された彫刻がモデルとなっています。リサイクル・スターリングシルバーを使用し、限定10点、その内1点が今回のポップアップで展示販売されます。

このジュエリーは、彼の膨大な造形言語から身につけられる工芸品として生まれました。瓢箪、木の実、茎、骨という4つの有機的な要素は、さまざまな民話に登場し農耕や秋の風物詩と響き合い、文化的にどこにでもあるものであると同時にアメリカ独自のものでもあります。これらの要素に対する彼の解釈がこのハンドクラフトのネックレスに組み合わされています。

価格: 店頭にてお問い合わせください。

ASHTRAY by スターリング・ルビー
ASHTRAYは陶器のシリーズであり、当初は釉薬の調査を目的に始まりました。この形状は液体を溜めるための実践であり彼は色の組み合わせや焼成時間を決め、最終的にこれらの作品は独自の生命を持つようになりました。今回のポップアップでは2つの作品が発表されます。

価格:店頭にてお問い合わせください。

「SPECTERS」カタログ
2023年に東京と京都で開催されたスターリング・ルビーによる2つの個展「SPECTERS」を網羅したタカ・イシイギャラリー発行のカタログ。清水穣によるカタログエッセイ、鈴木聖によるデザイン。ルビーは、2019年の「デザートX」プロジェクトの一部であるインスタレーション「スペクター」をさらに探求することで、そのテーマを構築し、民間魔術と超自然世界に踏み込みました。彼は日本と欧米の神話や伝説、そして彼自身の植民地時代の民間伝承との初期の交流から影響を受けています。ヘックス・ホロー(Hex Hollow=「呪いの谷」の意)として知られる地元の悪名高いスポットから数マイル離れた場所で育ったルビーの故郷ペンシルベニア州の歴史は、呪術、祟り、地元の伝説の概念に染まっていました。2014年9月に東アジアを旅行した後、ルビーは日本仏教の伝統に深く根ざした幽霊話、特に日本の「怪談」にも興味を持つようになり、死後に訪れるものに対する作家の好奇心をより強く呼び起こしました。東京と京都で開催された2つの「SPECTERS」では、妖怪としてのモダニズムではなく、モダニズムによって排除され抑圧された妖怪の召喚がテーマとされ、東京と京都のインスタレーションは一対とみなされました。

価格:8,000円+税

スターリング・ルビーは1972年生まれ。光沢のあるポリウレタンやブロンズ、鋼鉄を用いた立体作品から、ドローイングやコラージュ、ふんだんに釉掛けした陶器、油彩画、写真、映像、さらにはキルト、タペストリー、衣服、ソフトスカルプチャーといった布作品まで、多様な素材や技法を駆使する。ルビーの作品では常にさまざまな要素が緊張関係を保ち、危うい均衡を成り立たせており、社会の中の暴力や圧力、美術史に関わる問題のほか、自身の過去も扱われる。全ての作品において、流動と静止、ミニマリズムと表現主義、純粋さと汚れの間で揺れ動く作家像を見ることができる。

ルビーはこれまで「SPECTERS TOKYO」草月会館1F 草月プラザ石庭「天国」(東京、2023年)、「SPECTERS KYOTO」タカ・イシイギャラリー京都(京都、2023年)、「Heat. Minthe. Swells.」タカ・イシイギャラリー(TERRADA ART COMPLEX II)(東京、2023年)、Galleria Doria Pamphilj(ローマ、2021年)、Museum of Cycladic Art(アテネ、2021年)、ICAマイアミ(マイアミ、2019年)のちICAボストン(ボストン、2020年)へ巡回、Museum of Arts and Design(ニューヨーク、2018年)、ベルヴェデーレ美術館冬の宮殿(ウィーン、2016年)、FRACシャンパーニュ=アルデンヌ(ランス、2012年)のちジュネーヴ現代美術センター(ジュネーヴ、2012年)、ローマ現代美術館(2013年)に巡回のほか、ロサンゼルス現代美術館(2008年)等で個展を開催。2014年には光州ビエンナーレ、台北ビエンナーレ、ホイットニー・ビエンナーレに参加。

ルビーの彫刻作品「DOUBLE CANDLE」 (2018年)はハーシュホーン博物館と彫刻の庭(ワシントンDC)に常設されている。またそのほかニューヨーク近代美術館、ソロモンR.グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、シカゴ現代美術館、ロサンゼルス現代美術館、ハマー美術館(ロサンゼルス)、サンフランシスコ近代美術館、テート・モダン(ロンドン)、パリ市立近代美術館、ポンピドゥー・センター(パリ)、ストックホルム近代美術館を含む多くのコレクションに作品が収蔵されている。

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